考古万華鏡


北京原人(2002/7/1:No84)

スエーデン人のアンダーソン氏が中国の周口店から
哺乳類の化石を産出するのに注意し、1927年から大発掘が開始され
1929年12月2日その年の作業が全て終わろうとしていた日の夕刻
ほとんど完全な頭蓋骨が裴文中氏(1983年没)の手により発見されました。

北京原人の脳容量は平均1075立方センチメートルであり直立猿人のそれよりも
約20%の増加をしめしています。地筧年代は直立猿人とほぼ同じく約40万年から
20万年の間のようです。石器はすでに道具として使用していました。
その料料としては石英、砂岩、燧石、水晶などが用いられ、まだ一定の規格化された
石器を作り出すほどの技術はありませんでした。
多量の灰のかたまりが発見されているので彼らが生活のために火を用いたことは
明らかですがそれが自然発火の火を保存して用いただけか、
発火法を知っていたか不明であります。


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